夏から秋に向けて、季節の変わり目に肌の調子が悪くなると感じることはありませんか?その原因の一つが「寒暖差疲労」です。特に秋は、夏のダメージで体やお肌が弱っているため、トラブルが表に出やすい季節です。そこで今回は、秋の美容にも影響を与える寒暖差疲労を体の中から回復させる方法をご紹介!寒暖差疲労の回復におすすめの食べ物を紹介します。美味しく食べて、体の中から健やかにキレイになりましょう。
美容にも良くない?夏から秋に辛い「寒暖差疲労」とは

寒暖差疲労とは、寒暖差による影響で、体に疲労が蓄積した状態のことをいいます。寒暖差疲労の原因や私たちの体やお肌にどのような影響を与えるのかみていきましょう。
寒暖差疲労とは
寒暖差疲労はその名の通り、寒暖差によって体にいつも以上に疲労を感じやすくなることです。春から夏や秋から冬の時期によくあると言われていましたが、最近は夏から秋の時期にもこの寒暖差疲労に悩む方が増えてきました。
寒暖差疲労は、自律神経の乱れが大きく関係しているのです。私たちの体は自律神経によって、体温調整をおこなっています。この自律神経を正常に働かせるために、私たちは多くのエネルギーが必要になります。しかし、季節の変わり目による気温差や冷房の使用で、屋内外の温度差が大きいと、自律神経が乱れやすいばかりか、エネルギーの消費が激しく体が疲弊してしまうのです。
・夏場、冷房の効いた部屋で過ごすことが多かった方
・冷房の効いた部屋と外を行き来することが多かった方
・ストレスをためやすい方
・40代以上の方
などは特に寒暖差疲労を感じやすいので要注意ですよ。
寒暖差疲労は美容にもダメージをあたえる
寒暖差疲労は体のだるさや冷え、頭痛、めまい、食欲不振など体にダメージを与えるだけではありません。寒暖差は肌にまで大きな影響を与えてくるのです。
その原因は、角層の潤い成分である「NMF(天然保湿因子)」が作られにくくなってしまうからです。NMFは、肌のターンオーバーの過程でつくり出されます。しかし寒暖差が大きいと、NMFの生産を妨げてしまい、肌のバリア機能を低下させてしまうのです。
・乾燥
・肌荒れ
・敏感症
などの症状が目立ちやすくなり、このままにしておくと大きな肌トラブルにも発展しかねないため、季節の変わり目のケアはとても大切なんですよ。
体の中から整える!寒暖差疲労から回復させる食べ物とは?

寒暖差疲労を整えるためには
・自律神経を整える
・免疫力へアプローチする
ことを意識して食べることがおすすめです。では、具体的にみていきましょう。
自律神経を整える
寒暖差疲労の要因となる自律神経を整えるためには、「体を温める食べ物」をとることがポイントになります。体が冷えると、自律神経が上手く働かずバランスを崩してしまうからです。体を温めるには以下の食材がおすすめ。
・寒い地域で採れる食べ物(りんご・ぶどう など)
・旬を迎える食べ物(キノコ、かぼちゃ、ほうれん草、インゲン など)
・土の中で栽培される食べ物(大根、ゴボウ、レンコン など)
・黒、赤、オレンジ色の食べ物(ココア、黒豆、ひじき、にんじん、えび、鮭 など)
・スパイス(生姜、シナモン、山椒 など)
逆に、夏に旬を迎えるものや寒色系の食べ物は、体を冷やす効果が期待できるため食べ過ぎに気を付けましょう。
免疫力へアプローチする
寒暖差は疲労だけでなく、免疫力も下げてしまいます。しっかりと食べ物で体の中から免疫力にもアプローチしていくことが大事ですよ。免疫力はもちろん、美容にもおすすめの一石二鳥の食べ物はこちら。
・にんじん、かぼちゃ、ブロッコリー、じゃがいも、レンコン、長ネギ、玉ねぎ、ゴボウ
にんじんやかぼちゃなどは、上で紹介したように体を温めるだけでなく、体の粘膜を正常に働かせるサポートをしてくれます。
ブロッコリー、じゃがいも、レンコンなどはビタミンCが豊富なため、免疫を高めるのはもちろん美容にもおすすめ!
長ネギ、玉ねぎ、ゴボウなども体を温め、免疫を高めてくれますよ。
寒暖差疲労を予防・回復させる食べ方は?
おすすめの食べ物を紹介したので、続いて食べ方のポイントについてみていきましょう。
寒暖差疲労を予防、回復させるには、「3食規則正しく食事をとること」が大事です。
寒暖差疲労を回復させるには、自律神経を整えることが大事だとお話しさせていただきました。その自律神経は、食事とも大きく関わっており、食事をしているときは交感神経が優位に、その後の消化吸収のときになると副交感神経が優位になるのです。そのため、3食を決まった時間にとることで自律神経の調整ができると言われています。食事を抜いたり、バラバラの時間で食べることが多い方は、自律神経が乱れやすく、寒暖差疲労にも影響が出やすいため、食事を規則正しくとることはとても大事なことなのです。
まとめ
秋の美容にも影響を与える寒暖差疲労を体の中から回復させる食べ物について紹介しました。
・寒暖差は、角層の潤い成分であるNMFが作られにくくなるため、肌のバリア機能を低下させてしまう
・寒暖差疲労を回復させるためには、自律神経を整えるために体を温める食べ物がおすすめ
・寒暖差疲労を予防、回復させるには、「3食規則正しく食事をとること」が大事
秋の体はもちろん、お肌のためにも、旬の食材や寒い地域で採れる食べ物、土の中で栽培される食べ物などで、体の中から美味しく回復させましょう。