老化はどうしても避けられないものです。しかし、生活環境を見直すことで遅らせることができるなら、気をつけたいと思いませんか。私たちの体は、活性酸素が増えることで老化します。そのため活性酸素を増やさない生活環境に近づけることがポイントです。そこで今回は、活性酸素とは何か、老化しやすい生活環境について紹介します。
老化の原因は「活性酸素」

まずは、老化の原因である活性酸素について知りましょう。
活性酸素って何?
活性酸素とは、身体を酸化(サビ)させる物質です。活性酸素は私たちの身体の中で発生し、細胞にダメージを与えます。活性酸素が身体の中で増えることで、シワやしみ、たるみ、くすみなど様々な老化トラブルが増えてしまうのです。
活性酸素が増えるとどうなるの?
活性酸素は肌のツヤやハリを保つのに必要な、コラーゲンやエラスチンの生成を低下させたり破壊したりします。また損傷した細胞を修復しようとシミの元となるメラニンの生成も増やしてしまうのです。
活性酸素はなぜ増えるの?
実は活性酸素は、呼吸をするだけでも身体の中で発生します。呼吸で酸素を身体に取り入れると、その酸素の一部が活性酸素に変化するからです。しかし私たちの身体には抗酸化作用があるため、活性酸素を抑えてくれています。ですがストレスや紫外線、そしてよくない生活環境の積み重ねで、抑えきれない量の活性酸素が発生すると、徐々に老化が目立つようになるのです。
老化を早める5つのNGな生活環境

老化を遅らせるためには活性酸素を増やさない生活環境を目指すことが大事です。どんな生活環境が活性酸素を増やし、老化を早めるのかチェックしてきましょう。
毎日の飲酒
実は飲酒をするたびに、活性酸素が発生しているんです。アルコールは、無毒化するために肝臓で水と二酸化炭素に分解されます。この時に活性酸素が発生してしまうのです。飲酒が習慣化している方で老化が気になる方は、飲酒の量や頻度に注意しましょう。お酒はほどほどに。
喫煙する
タバコを吸うのはもちろん、タバコ自体にも活性酸素が多く含まれています。タバコを吸うと、私たちの身体は有害物質を排除しようと免疫システムが働くため、その時に活性酸素が発生するのです。タバコを吸っている本人もですが、受動喫煙は吸っている人よりも影響があるため、周りにいる人も気をつけましょう。
コンビニ食や外食が多い
コンビニ食や外食もあまりに続くと、活性酸素が増えてしまう原因となります。特にコンビニの食事は添加物が多いため、活性酸素を発生させやすいのです。全く食べてはいけないわけではありませんが、コンビニのご飯が多いなと感じた時は、意識して少し減らしてみてはいかがでしょうか。
スマホを見る時間が多い
意外かもしれませんがスマホやパソコンの見過ぎも、実は活性酸素が発生し老ける原因となります。スマホやパソコンから出るブルーライトがその原因です。ブルーライトは紫外線と同じくらい、ダメージを与えていると言われています。
習慣的な激しい運動
適度な運動は大事ですが、あまりに激しい運動を習慣的にしていると活性酸素が増えやすくなります。激しい運動をすると呼吸が増えるからです。健康や美容のために運動するなら、体温や息が上がりすぎないものを選ぶことをおすすめします。
老化しにくい生活環境とは?

では老化しにくい生活環境を目指すにはどうしたらいいのか、みていきましょう。
・「抗酸化作用」を補える食事や生活習慣を意識する
抗酸化作用のある栄養素
ビタミンC・ビタミンE・ポリフェノール・ミネラル・カロテノイド
これらの栄養素には抗酸化作用が豊富に含まれています。特に緑黄色野菜やフルーツには多く含まれているので積極的に食事へ取り入れることをおすすめします。コンビニでのご飯がどうしても多くなってしまう方は、サラダや野菜スープを選ぶようにするといいかもしれませんね。
軽めの運動をする
美容や健康のために運動は必要ですが、先ほどお伝えしたように激しすぎる運動は活性酸素を増やしてしまいす。ウォーキングなどの息が上がらない程度の運動がおすすめです。
ストレスを溜めない
イライラすると血流が悪くなり、活性酸素が増えてしまいす。ストレスを溜めないよう、心も体も休む時間をとってあげてください。
スマホの画面設定や時間を減らす
スマホやパソコンのブルーライトを極力浴びないようにしましょう。画面を見る時間を減らしたり、スマホやパソコンの画面調整をしてブルーライトを減らすといいですよ。
飲酒やタバコを控える
老化の元、活性酸素は飲酒やタバコによる影響が最も大きいです。老化が気になる方は、飲酒やタバコはできるだけ減らせるといいですね。
まとめ
活性酸素とは何か、老化しやすい生活環境について紹介しました。
・活性酸素とは体の中で発生する体を酸化させる物質
・普段は抗酸化作用によって抑えられているが、生活環境によっては増えすぎて抑えきれなくなる
・飲酒、タバコ、コンビニ食、スマホ、激しい運動など、あまりに多く続くような生活環境は活性酸素を増やしてしまう
お酒もコンビニのご飯も、絶対に口にしてはダメということではありません。しかし老化の元となる活性酸素を増やす恐れはあります。生活環境を少し意識してみるだけでも肌への影響は変わってくるため、できる範囲で少しづつ生活環境を変えてみましょう。